2009年SUPER GT 第7戦
「KRAFT SC430着実に7位ポイントゲット!」

 早くも9月は第2週目を迎え、3週間前に行われた灼熱の鈴鹿戦がウソのように、朝・晩はめっきりと涼しくなり、いよいよ本格的な秋の訪れを感じる静岡県は富士スピードウェイにて、今シーズン2度目のスーパーGT開催となる、第7戦「FUJI GT 300KM RACE」が開幕した。

 前戦第6戦の鈴鹿を、ポールポジションから一度もトップを譲ることなく、まさにパーフェクトウィンの形で今シーズン初優勝という最高の結果で終えた「LEXUS TEAM KRAFT」は、シリーズランキングでも念願の「シリーズチャンピオン」を狙えるポジションとなり、ここ富士に於いても前戦の勢いそのままにシーズン2勝目を目指しサーキットへと入った。

 もともとここ富士スピードウェイは、トヨタ自動車が所有するサーキットという事もあり、「LEXUS」勢にとってはまさにホームサーキット、過去もここ富士でSC430勢が好成績を収めている事からも「有利」と言われているサーキット。

 また今シーズンからのレギュレーション変更により、この第7戦からはウェイトハンデのシステムにも変更があり、その結果「KRAFT SC430」は前戦の優勝によりハンデウェイトは増加したものの、その重量増加は最小限へと留められ、第6戦の鈴鹿を迎えた時とさほど変わらない状況。

「重量バランスがさほど変わらない」という事により、鈴鹿に続きマシンのバランスは相変わらず良い状態で、またドライバーのコンディションも若手らしく、レースを重ね経験を積むたびにどんどん調子を上げてくるという「LEXUS TEAM KRAFT」は、まずは土曜日のフリー走行で良いセッティングを見つけるべく金曜日からサーキットへと入り準備を始めた。

公式練習
9月12日(土)9:05~10:45
 迎えた土曜日。決勝日は「晴天」との予報が出ているものの、迎えた土曜は朝から雨。午後には一旦上がり、スーパーラップが行われる夕方には再び雨も?という難しいコンディションの中、まずは石浦がレインタイヤを装置しコースイン。

 徐々に雨は上がる方向かと思われたが、雨脚は強くなったり弱くなったりと一向に安定せず、それに合わせタイヤも深溝⇒浅溝⇒深溝とめまぐるしい展開。石浦は足回りを中心に微調整をしつつも5番手あたりのタイムで安定した走行を続け、開始1時間程となった所で大嶋へと交代。
「雨は得意!」という大嶋も、難しい路面コンディションの中安定したタイムで走行を続け、午後も「雨の予選」になる確率が高い中、細かなセットアップを続け「KRAFT SC430」は予定通りすべてのプログラムを終了した。

公式予選12:50~13:35
スーパーラップ14:35~
 迎えた午後の公式予選。やはり・・・天候は雨、路面は当然ながらウェットコンディション。まずは混走セッション、「KRAFTSC430」は大嶋がステアリングを握りコースイン。

 雨脚が弱く、セッション後半には徐々にライン上は乾いて行く方向という読みから浅溝をチョイスした大嶋は安定したタイムで走行を続け、想定される基準タイムをクリアした所で石浦へとドライバーチェンジ。代わった石浦は混走セッションの残り10分間で予選に向けたセッティングを探る展開となるが、雨は相変わらず降ったりやんだりを繰り返す難しいコンディション。タイヤとサスペンションの関係を中心にどう調整をするのか?

 午前の走行のフィーリングから予選前に若干変更を加えた部分が、ここではいまひとつ路面に合わないようで、GT300の走行時間帯に再び朝の状態へとセット変更。いよいよ迎えたGT500の走行時間帯、今回予選アタックを担当するのは石浦。セッション開始と同時にコースインしタイムアタックを行うが、タイミング悪く前のマシンへつかえてしまい、なかなかクリアラップが取れない石浦。

 一旦ペースを落とし前をあけてからアタックラップへと突入するが、再び雨脚は強まり、路面は更に難しいコンディションとなり、結果11位で予選を終える事となった。雨に翻弄されスーパーラップへの進出を果たす事は出来なかったが、「晴れ」が予想される決勝のセットは決まっている事から、決勝での追い上げに期待を掛ける予選となった。

ウォームアップ走行
9月13日(月)8:00~9:00
 迎えた決勝日。予報通り雨は上がったものの、路面は所々濡れている状況の中、行われた朝のウォームアップ走行。

 このレースウィーク唯一のドライ路面での走行となるこのセッションで、決勝セットの方向性を決めなければならない大事な走行。スタートドライバーを務める石浦は燃料満タン、ニュータイヤでコースインし、マシンの状態をチェック。その後決勝用タイヤの皮むきを行い、再びユーズドタイヤへ戻した所で大嶋へとドライバーチェンジ。代わった大嶋も石浦と遜色ない好タイムで走行を続け、残り5分、もう1setの決勝用タイヤの皮むきを行い、予定していたプログラム通りにウォームアップ走行を終了した。

決勝レース(66Laps)14:00スタート
 スタート時刻の午後2時。前日の天候がウソのように晴れ渡った富士スピードウェイはまさにレース日和10番グリッドから上位進出を目指す「KRAFT SC430」は、石浦のドライブにより好スタートを決め、いくつか順位を上げつつ第1コーナーへと入るが、ここでポールからスタートした#32と#6が接触し、コース上で#32がスピン!後続のマシンはたまらず左右によけ、石浦もコースアウト側のダートに飛び出しながら#32をクリア、しかしながらこのタイミングで何台かのマシンに先行を許し、結果1周目のピット前を通過した時点で石浦のポジションは12位。

 幸いにもマシンにダメージは無いようで、石浦はここから気を取り直し追撃を開始。続く2周目には早くも#17を捉えまずは11位へとポジションを上げ、さらに3周目には#39を、4周目には#100を、5周目には18をと、毎ラップ1台ずつ抜く驚異の追い上げで順位を回復!スタート時のトラブルの影響からか?ピットインする車両もあり、5周目にはポジションをスタート時より良い7位までに回復!その後もペースは緩む事無く、6周目にはスタート時のドラブルの原因を作ったとしてトップを行く#6にドライブスルーペナルティが科せられ、結果、「KRAFT SC430」はついに6位へとポジションアップ!

 5位を行く#3とは若干間隔があるものの・・・・・石浦は好タイムを刻み追走を続け、7周目からはGT300の周回遅れの影響などもあり、前車との距離が詰まったり開いたりといった膠着状態が続き・・・迎えた28周目、ルーティンのピットストップタイミングとなり、石浦から大嶋へとドライバーチェンジ!ピットクルーもミスなく作業を行い大嶋をコースへと送り出し、各車ひと通りのピットストップが終わった36周目のタイミングで大嶋はポジション7位。相変わらず前を行くのは#3、大嶋もハイペースで追いかけるが、やはりコース上にはいたる所にGT300クラスが走っており、再び石浦同様の膠着状態に!

 そんな中、45周目に前を行く#24にトラブルが発生しBコーナーでSTOP!この間に「KRAFT SC430」は難なくポジションを6位へと回復するが・・・・この頃になると#3をハイペースでチェイスしたツケが回って来たか・・・マシンはコントロールが厳しい状況となり、大嶋は僅かながらペースがダウン。そんな苦しい状況の中迎えた46周目、GT300クラスに一瞬行く手を阻まれた隙に#6に先行を許し大嶋はポジションを7位へとダウン。その後も必死に前車に食らいついていくが・・・・マシンの消耗は激しく大幅なペースアップは図れないまま、ポジションをキープ。トップの#8がチェッカーを受け、結果7位、ポイントゲットでレースを終える事となった。

大澤尚輔監督
 鈴鹿までの勢いで、今回も連続表彰台を目指したのですが・・・土曜日の雨に祟られ、結局100点満点のクルマを作れなかった事がこの結果になってしまったと思います。着実にポイントは取れたので、残されたオートポリス、もてぎの2戦にシリーズの可能性は繋がりましたが・・・少し残念でした。今回走り切った事でまたクルマも良くなると思いますし、二人のドライバーも勉強出来たと思いますので、残り2戦を全力で勝ちに行きたいと思います。

石浦宏明
 今回は2連勝を狙って来たのですが・・・・土曜日の雨で思ったように走れず、僕たちの経験不足の部分も出てしまい、思ったようなクルマに仕上げる事が出来ませんでした。決勝ではスタートで混乱に巻き込まれ、順位を落としたのですがその後は4台位?オーバーテイク出来て、順位も6番手まで戻せたのは良かったと思います。ただ・・土曜日からの問題でマシンを完璧な状況には仕上げられなかったので、全体的にはペースがもう一つで・・今後はもっと勉強して残り2戦でまた表彰台に乗れるよう頑張りたいと思います。

大嶋和也
 僕も表彰台に乗るつもりでサーキットに来たのですが・・・石浦さんから6番手でマシンを受け取って、頑張って順位を上げようとしたのですが・・・300の処理などもあって思うように行きませんでした。また、前半チャージした関係で後半はちょっとタイムを上げられなくなってしまい、順位を7位へと落としてしまったのは悔しいです。やはり・・・土曜日に天候に左右されマシンを合わせこめなかったという問題が大きかったと思いますので・・・これからチームで相談してもっと良いクルマを作り残り2戦で頑張りたいと思います。

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